発達障がい支援ミニ研修会に参加

      2015/02/14

あおい高等学院

あおい高等学院の伊藤伸孝代表が行う、「発達障がい支援ミニ研修会」に参加させて頂きました。あおい高等学院は大阪府枚方市にある通信制の学校です。中学クラスから高校クラスまであり、不登校、発達障がい(自閉症スペクトラム)などの子どもたちが通われています。

 

今回の研修テーマ

今回のテーマは、「学校行事や遠出などの計画で気をつけること」でした。なかなかイメージが難しいことかと思いますので、ここで少しだけ内容をシェアしたいと思います。まずは不登校生の支援と発達障がいの支援とでは支援の仕方が少し異なってきます。不登校生の支援目的は、「次の一歩を踏み出すためのエネルギーを貯める」こと。本人が段階的に自己表現ができるように支援をしていき、挑戦する心を育てることを支援をしています。発達障がいのある学生の支援目的は、「『生きやすさ』の方法を身につける」こと。これをあおい学院では「ソーシャルスキル」と呼ばれています。本人が自立していくためにこのソーシャルスキルを学ぶ姿勢を育てることを重要視しています。

 

研修に参加した感想

今回あおい高等学院さんの公開研修に参加させて頂き、いくつかの気づきを得ることが出来ました。1つは、発達障がいと言われる学生と不登校だった学生には共通の課題があるということ。それは、「安心できる人」の存在をつくること。心を許せる存在が身近にいるのといないのとで本人の心の状態は大きく変わります。まずは、そんな存在をつくるところから取り組むことが最初のステップとして良いのかと思います。2つ目は、質の高いグループワークの実施の仕方です。研修を受けていくなかで、いくつかの事例が紹介されていきました。そして最後にグループワークとして「学生たちと出かけるプラン」を作成して気を付ける点や準備することなどを出し合っていったのですが、質が高いことに驚きました。グループワークに取り組む前に伊藤さんが事例などの話をたくさんしたことで、受講している人の意識が非常に高い状態で保たれていたこと。そして本題に入るまでの無駄な時間がまるで無かったことが質の高いグループワークができたポイントかなと考えられます。これは会議などでも非常に活かせる方法だと感じたので参考にさせて頂こうと思います。3つ目は、伊藤さんの一言です。これは事例などを説明していく上で、「こうだからこうです!」という終わり方はせず、説明の最後に一言、非常にイメージがしやすい“愛のあるホンネ”を毎回つけてくれました。自然と「あぁ~、わかるかも」と聞き流してしまうような感じなのですが、よくよく考えるとその一言が有るか無いかで受けている側のプレッシャーがまるで違ってくることに気づきました。とても雰囲気の良い状態で学べる空間でした。

とても学ぶことが多い研修会になっていますのでみなさんも一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

あおい高等学院さんのイベント情報はこちらです。

ありがとうございました!

 

 

 

 

 


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