自己実現と自己啓発書

      2015/02/18

秘密の手紙

みなさん、“秘密の手紙”を渡されたら読みますよね?では、同じ手紙の内容を“迷惑メール”として送られて来たら読まないですよね?では、なにが違うのでしょうか?おそらく前者には、何かしらの“期待”が存在するからだと思います。これを例えば、本がなかなか読めない自分に対して、“自己暗示”してみてはどうでしょうか?「この本は、著者から私1人に対する“秘密の手紙”だ!」と。もしこのように、自分の行動や感情をコントロールできるようになれば何が起こるか?それは、“自己実現”ができるようになるということです。マズローが欲求段階説の最上位に位置付けているように、“自己実現”ということは非常に重要なことです。

自己啓発書

まずみなさんは、自己啓発書を読みますか?おそらく私の記事を読んでくれているということは、少なからず自己啓発書というものを読んでいるかと思います。おそらく本を読んでいるときは山間を流れる渓流のように自然に文字をすらすらと読み進めていることと思います。正直言ってそれはヤバいです。そもそもそれは、学校で教科書をただ呆然と読み進めているようなもので、読み終わった頃には、読み終わったという自己満足しか残らないはずです。本にちりばめてある単語から自分の人生を変えるきっかけを掴むことが大切です。実は、人間は自分の都合の良い言葉を汲み取る傾向があります。1948年にアメリカで行われた心理検査で、バーナム効果と言われるものがあります。それは心理検査を行い、その結果をあらかじめ用意しておいた文章を渡したところほとんどの被験者がこの結果は自分に当てはまると答えたというものです。このあらかじめ用意されていた文章というのは、「社交的だが遠慮がち」など反対の意味合いを含むあいまいなものですが、これに共感する人があまりにも多いようでした。ということは、多くの自己啓発書の中にも同じようなニュアンスを含んだ単語や文章がちりばめられていることが多いということです。 それは万人受けするように作られているからと考えられます。この結果からあなたに“意識”してもらうことが3つあります。

意識すべき3つのポイント

1つ目は、単語の意味の“本質”を学ぶということ。そもそも文字というのは、語源というものがあり、一つ一つ意味があります。なぜこのタイミングでこの言葉を使うのか?なぜ他の同じ意味を持つ単語ではなくこの単語なのか?そこに気づいてほしいということです。物事には必ず理由(原因)が存在します。その“本質”を見極めるということが大事なことです。2つ目は、その文章から得たものを“現実の世界”で再現するということです。おそらく多くの方が、本を読むと、“本の中の世界”で終わってしまいがちですがこれを“現実の世界”で再現することでその本の内容が身に付くものです。それこそが、本を読む価値ではないでしょうか?なぜその本を読むのか?その意味をよく考えて行動し、選択することであなたの人生が大きく変わります。 そして最後の3つ目は、同じ本を“繰り返し読む”ということです。これは一見、「何の意味があるの?」と思いますよね? 実は、むちゃくちゃ大事です。前回述べたように、人間は自分の都合のいい単語を汲み取ります。ということは、私たちは成長するにつれて汲み取る単語が変わってくるということです。1回目読んだときは、初歩的な言葉のみを汲み取り、実行して体得する。 2回目読むときは、その次のステップにつながる言葉を汲み取り、更に実行して体得する。 これが自己啓発書の本当の読み方であると私は思います。

 

 


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