魅力的な沖縄の障がい者支援

      2018/09/18

今回訪問した施設

 

特定非営利活動法人 ぺあ・さぽーと

山城所長とお話させて頂きました。

主に、放課後児童デイサービスをされています。

 

Associa

池間マネージャー、屋良マネージャー、前川GM、翁長相談員補佐、渡久地生活支援員とお話させて頂きました。

カフェや生活訓練、就労支援、研修等をされています。

 

[沖縄]支援のすごいところ

 

人と人のつながりが強い

まず感じたことは同業者の横のつながりがすごく強いことです。私は障がい者支援施設では「サービスの質」が問われているので自分たちの情報を各事業所で秘密にして "質の悪い” 施設は淘汰されていくのが自然なことだと思っていました。なのでどこの事業所も同じようなことをしながら結局は競争社会の中で生きているのだと考えていました。 が、それは間違っていました。本来、福祉とは「共存共栄」の精神を必要とする業界です。沖縄の事業所では、「〇〇ならあそこ!」と各施設に特化した強みがあり、障がいのある方に "選択肢” が与えられています。これは本当にすごいことです。なぜなら自分たちの強みがわかっていると「できないことはできないので他所に行ってください。」と言えるからです。私の勝手なイメージかもしれませんが、多くの事業所が無理して利用者を囲っているような印象があります。なので求められることがバラバラの中で全体に同じ支援をしていると歪みが起きます。それが親御さんからの不満や問題の原因となり、その対処に責任者はエネルギーを持っていかれて本来の責任者としての業務に注力できず、更に問題が発生するという悪循環に繋がっていくのです。

また同業者だけではなく、施設、学校、病院、親の連携もとても強いです。本人をサポートしていく上で地域全体が同じ情報を共有していることは非常に重要になっています。月に1回の頻度でそのような会議が行われているのもすごいと思います。更に毎日、職員会議を必ず行っている点についてもスタッフ同士の連携がしっかりしている理由だと思いました。

 

キーワードは“3つの間”

 

仲間・時間・空間

この3つの間が、人が成長するためのキーワードと言います。仲間とたくさんの時間を同じ空間で過ごすことで人は成長していきます。当たり前のようですが、ふと自分の普段を振り返ってみるとなかなか出来ていないことではないでしょうか?シンプルに、継続することが大切ということです。

また "コミュニケーション” についてもお話を頂きました。 『コミュニケーションとは話術ではない。人と人とが話し合うことで新しいものを生み出すこと。』 だと言われていました。確かに "話術と話術" の会話だと、どちらかが疲れてそれで終わりです。自分の強みや価値観と相手の強みや価値観を共有することで新しい "可能性" に気づくことができます。そこから一緒に新しいものを生み出す。それがコミュニケーションというもの。深いですね。この基本的な考えが自然とできている沖縄の方々は本当にすごいと思います。

 

半数以上は福祉未経験

 

Associaさんの驚くべきところは、働いている半数以上の人が福祉を未経験の方というところです。いろいろな業界から人を集めることで "社会とのギャップ” を埋めることもできますし、障がいのある方たちの可能性を発見することもできます。また福祉の業界の人間特有の自分の価値観の主張も少なく、教育もスムーズに行えると言います。そう考えると学校で習うような福祉の理念なども大事かもしれませんがそれはもろ刃の剣であって、それだけが全てではないことがわかります。

 

最後に

 

今回急遽、無理を言ってお話をするお時間を頂いた上に丁寧な対応をして頂いたAssocia様は現在、福祉職員スキルアップ研修2014を開催しています。詳細は下記に記載していますのでご興味のある方は是非参加してみてください。

福祉スキルアップ研修2014 詳細


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