戦争が起きると障がい者ってどうなるの?

   

 

第二次世界大戦 ナチスの例

もし日本が中東戦争、日中戦争、第三次世界大戦のような流れで戦争に突入した場合、今いる障がい者はどうなるのだろう?と素朴に疑問を感じています。障がいのある方の中には、生活をする上でサポートが必要な方がおられます。しかし、若い人間はみな戦場へ送り込まれることでしょうし、誰もが自分が生きていくので精一杯だと考えられます。そんな中、本を読んでいると第二次世界大戦時のナチスがとった恐ろしい出来事が出てきたのでここで共有したいと思います。読みたくない人はここで読むのをやめてください。

 

T-4作戦

知的障がい者の根絶を目指すT-4作戦とは、「安楽死計画」のことです。優生学に基づいて計画されたものですが、そもそも優生学を知らない方もおられると思うので簡単に説明します。優生学とは、「優秀な人は生きていいですよ。馬鹿な人は死んでくださいね。」という白人至上主義から生まれたとも言われる考え方の話です。要は、障がい者が生まれる時代に突入してから、一部の人の中で「障がい者は根絶するべきだ」という話しになっていたようです。しかし、ナチスのヒトラーは公式に安楽死政策を実行しようとすると世の中の人たちが頑固に反対すると認識していました。そこで丁度よく口実ができたのが1939年のポートランド侵略をきっかけとする第二次世界大戦です。ヒトラーは1935年に、全国内科医指導者ゲルハルト・ワグナーに、「戦争が始まれば、私は安楽死問題に着手し、それを実行するだろう」と繰り返し話していたようです。

 

安楽死計画

障がい者を安楽死させるには3人の医師の承諾が必要であり、医師と自治体と全国委員会の綿密な協力が計画の「成功」において不可欠な前提条件でした。特別殺戮センターに送られた彼らは、「特殊なケアが必要なために病院に入院させる」と告げられ、収容した数週間後に医師と看護師が、餓死させるか薬物過服用、まれに致死注射によって処置する許可を下しました。更に親たちは子どもは「肺炎」で死んだとあとに知らされました。少なくとも5000人の子どもが22の殺戮施設で以上の方法で殺され、T-4作戦がヒトラーによって公式に停止される1941年夏までに少なくとも7万人が殺されました。

 

根絶する方法

障がい者を根絶する方法として、安楽死の他に断種が行われていました。第二次世界大戦の前に遡ると、障がいのある子どもはみな性器を排除されるとい悲惨な現実がありました。また日本も他人事ではありませんでした。日本では1948年の優生保護法の中で女性本人またら配偶者の4親等内の血族関係にある者が重い遺伝性疾患や精神病、障がいなどを有している場合、女性の不妊手術が認められました。驚くべきことに日本では精神病と知的障がいに関する断種法が、1996年まで完全には廃止されなかったのです。

 

今日の障がい者について

戦後、1963年に諸岡順勝さんがつくった「こやぎの会」や1964年に小石隆常さんがつくった「小鳩会」などの親の会の活躍もあり、障がい者の認知度が高まり、共存して生きていく社会が根付き始めています。障がいのある方自身も少なくともナチスの例とは全く違う生き方ができているはずです。

 


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