東田直樹さんの本に出会って感じたこと
2015/02/15
東田直樹さんをご存じですか?
彼は自閉症でありながら作家として活躍されています。
私は現在、彼の著書を読み始めて3冊目になります。
スウェーデンの有名な作家が東田さんの本を翻訳されたことにより全米のアマゾンランキングで1位を獲得されるなど海外では活躍されていますが、
日本ではいまいち名前が知られていない気がします。
私が彼の本を読んで感じたことは、
”完全に負けた。”ということです。
おそらく、私自身の心のどこかで障がい者を支援してきたこともあったせいか、
自分が障がい者よりも優れているという妄想があったのだと思います。
でも彼のおかげで目が覚めました。
自分は人生観、人間力、感受性、あらゆることにおいて彼よりも劣っていることに気づきました。
自分はどこまで客観的に自分を、そして世の中を見てこれたのだろう。
今まで洗脳されてきた競争という概念についても必要性に疑問を感じるようになりました。
人間は動物界において自分たちがより良く生きていくためだけに、
あらゆるものを犠牲にしてきました。
本来触れてはいけない自然の摂理まで操作するようになり、
遺伝子組み換えや農薬、放射能、有害物質、さらには地球の資源を”お金”に替えるなどやっていることは全てキチガイです。
遂にはワクチンや精神薬などを使い、人間そのものを”操作”し始めました。
その”被害者”が彼らであり、これからも増え続けていくであろう「障がい者」なのかもしれません。
しかし、彼らは気づいているのです。
本来の人間が感じるべきことや重きを置くこと、
さらには生きることや共存することを。
自閉症の方は風や緑を感じ、鳥が空を飛んでいるだけで笑顔になれます。
けれども私たちが人をバカにしたり中傷したりして面白がることについては笑顔になれません。
それは彼らにとって面白くないからです。
でもその時に笑わないせいで彼らは、
「空気が読めない」やら「自分たちとは違う」などの偏見を勝手に持ち、
仲間外れにしてきました。
でも人間の原点に返った時に、
果たしてどちらが正しいのだろうと感じます。
世の中にはウソが多すぎます。
全ての出来事には理由があり、原因があることをもう一度考えた方が良いかもしれないですね。
全てにおいて原因不明とか信じないでください。
障がい者が生まれるのも必然で、
彼らが伝えてくれることも必然なのです。